2018/06/17 (Sun) その(八)

彼女の旅立ち、それから、わたしの
超個人的な懺悔の気持ちは
ひとまずおいておき

「親」というものを、痛烈に
見せられた、二日間であった。



ほんとうに、子は
いくつになっても子なのだね
という

文字にしてしまえば、それ以上の
説明のいらない事実。



彼女は生涯未婚で、そして
遠い昔、彼女の兄上も亡くされている

老いたご両親。

ある人がご両親の悲しみを見ていられない
と口にしていたが、それはその場にいる
全員の思いだっただろう。



もし、彼女に、子がいたら
なんら彼女が居なくなったことの
慰めにはならないとしても

一筋の希望として、残されたご両親の
救いに寄与した可能性がある
という架空のストーリー。

(死んでまで、こんな価値観がまとわり
つくのだから、人間って、厄介な生き物だ)



遺影を選ぶためだろう、ご両親が
彼女のアルバムから男性と二人で映る
(どこか旅行先かしら、ともに穏やかで
たのしそうな顔をした)写真を発見したらしく

それを、会場に飾っておられた。

そして、お父上が「あんな相手がいたんだっ」と
とてもとても嬉しそうにしていたのが
印象的だった。

(相手が誰で、どんなお付き合いをしていたのかも
不明のまま、飾ったそうな。お母上は落ち着いたら
「知っているかもしれない」人に連絡をとってみる
つもりと仰っていた)

あー、親って、・・・。

(自分の身に置き換えて
これまで書いてきたこととは
まったく違った意味で、つらい)



お骨を待っているあいだ、お母上が
親戚のことなんてまったく目に入らぬ様子で

終始、我々高校時代からの友人の輪に参加して
すごくたのしそうにお喋りして、それなりに食べて

その姿が、お母上の気持ちを
モウレツに語っていた。

娘のいた時間を、娘の友人と語ることで
束の間、かなしみと距離を置けるのだろう。



(書いていて気づいたが、わたしも父を亡くしたとき
まったく同様であった。生前の父を、父が入院している
時間も含めて、「とにかく生きているときの父」を、思い出して
語るあいだ、&ひとりでいるときも「とにかく生きているときの
父を思い出しているあいだ」だけが、唯一
途方もない精神状態から、少し離れていられたのだ)



彼女の話に戻る。

病気が分かってから、月に一回
家族で食事に出かけていたこと・・・

療養中も、母が出かけているときは
父の食事などを作っていたこと・・・

入院中(亡くなる数日前か?)
留守番している老父を案じて
母に「家に帰って」と言っていたこと・・・

一人で通院していたことからしても
彼女が、年老いた両親のことを
どれだけ思いやりながら、闘病していたか
改めて知り、あたまが下がる(どころではなく
今更ながら、彼女の生き様を発見し
その尊さを知る)。



ただ、亡くなる前の日だったか
「もうだめかもしれない」と、母上に漏らしていた
という。

「がんばるんでしょ」っと母上が言ったら
「うん。だけど、こんなに、だるくて・・・」と
返事があったと・・・。

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はえともみ

Author:はえともみ
ちちんぷいぷい~。
(HSPの自覚あり)
「うつと仲良く! ひきこもりだっていいじゃない」と
開き直って生きてたら
元気になってきました。

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