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悲しみたいときに悲しまなくて、どうする。

消える。消える。■たとえば「死のまぎわ」爺さんの様子はどんなだったっけ、と懸命に思い出そうとする時間、個室に移った日のこと、移った翌日つまり亡くなった日のことを回想する時間、身近な者が亡くなったことへの精神的動揺と呼んだらよいのだろうか、そういう時間が、急速に減ってきた自分に、今夜、気がついた。(愕然)。■午前は子守りをし(甥とテトリス系のボードゲームや、ジャンケンで豆を食べる大会などで遊ぶ)、午後からは叔母夫婦が2組来て、あっという間に夕方になる。■叔母たちの訪問は有り難い。なにより母にとっては心強いだろうし、わたしも彼女たち夫婦にはお喋りしたいことがある。一方、子守りは最初、「にぎやかだし、別にいいか」と思っていたけれど、あとになってみれば、「勘弁してくれ」であった。無邪気は子供の仕事ともいえるけれど……。いや、ちょっとの間なら、甥たちの相手もよかろうが、どっぷりと、常に相手をしなければならぬ状況は、普段以上にしんどい。■身近な者を亡くした相手に、「元気になって」という慰め方がある。でも、わたしは、それは相当の時間を経たあとの慰め方であればいいと思う。悲しみたいときに悲しまなくて、どうする。人間は嫌でも悲しみを忘れていってしまうのだ。仮にずっと「悲しみ」を抱える人生が続いたとしても、亡くした直後の悲しみとは、少しずつ形を変えてゆくだろう。だから、悲しめる時に、存分に悲しみに浸るのは大切だし、スピーディーを要求される現代では、それは、とても貴重な行為だと思う。また、記憶は消えるのだよ。実際、わたしが、この世に爺さんの生命のあった最期の時間を思いだそうとしても、だんだんとあやふやになってゆく。死から数日は呆然とした頭で記憶を追っていたけれど、今では「それ」をしようとする自分自体が日ごと弱まっている。■わたしのなかから爺さんの存在が消えることは、たぶん、わたしが痴呆症にでもならない限り、ないけれど、それでも確かに、わたしのなかにある「爺さんを包んでいた時間」の記憶は少しずつ消えようとしている。忘れたくないのに、忘れてしまう。残酷だ。(←わたし自身にとって、「消える」「忘れる」行為は、残酷だ。の意味)。

2009年1月下旬のアップ

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背伸びせず、ゆるゆると日常生活などをつづります

はえともみ

Author:はえともみ
 
万の風になって、生きる。

ちちんぷいぷい~。
(HSPの自覚あり)
「うつと仲良く! ひきこもりだっていいじゃない」と
開き直って生きてたら
元気になってきました。

→ 近年は、老母の観察メモの
(&それに伴う自身の変化など)
色合いが濃くなっております。
・・・ま、長い人生の一コマですな。

徒然な日々も、留まることはない。
すべてがいとおしい。だから書く?

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