ともみ@ピクニック

2.支持率が高いから「答えない」ロジック!?

(ひとつ上のつづき)

ラジオ『荻上チキ・Session-22』 2017年4月12日放送より
http://www.tbsradio.jp/ss954/

「介護保険関連法改正案を委員会で強行採決。
その背景にある”森友学園問題”の現在の論点」
http://www.tbsradio.jp/137565
荻上チキさんのコメントを文字起こししておく。

(以下、文責・ワタシ。
厳密な文字起こしではなく「あ~」とか「え~」などは
かなり省略。&それに準じたレベルの簡略化あり。
一ケ所、アシスタントの南部さんのツッコミ言葉あり。
どうしても聞き取れない箇所は●印とする)

・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・ 

介護保険関連法の改正案が
今日、厚生労働委員会で
強行採決の末、可決しました。

これは明日、本会議で採決される予定だったんですけども
自民、民進両党は、こちらは見送ることで合意したということです。
なぜ、そういったことになったのか。

元々色んな法案が各委員会で議論されていますけども
それぞれのスケジュールの間隔というものがあって
「ある程度、議論が熟してから、採決はしましょうね」というのは
与野党の暗黙の合意だったりするわけです。

数が多いからといってすぐ採択できると
与党のそのままでいいじゃないかといったら
議会がいらなくなってしまうわけです。

(中略)

各委員会に関連する論点というのがその都度その都度
出てくるということがあるわけですね。

その委員会では関連する大臣あるいは総理が出席することも
あるので、そうした貴重な機会に、この件についではどうですか
とコメントを求めることができる。これが野党の質問する
野党だけじゃないけれど、委員会のメンバーが質問する
という一つの権利なわけですよ。

では、なぜ、今日、強行採決が行われたのかというと
先ほどのニュースにあったように
民進党から森友学園に関する質問が続いたと。
続いたというか、冒頭で、ちょっと長めに行われたと。
それに対するやり取りで
ちょっと委員会の雰囲気が紛糾していたんですね。

その雰囲気が分かる音声を紹介したいと思います。

今日の厚生労働委員会でのやりとり
民進党の柚木道義議員と安倍総理のやりとりです。


(実際の国会のやりとり音源、流す)

【柚木議員】
NHKの世論調査、私も拝見しましたが
昭恵夫人や迫田長官らの関係者を証人喚問が必要というのが42%
必要ないの22%、ほぼ二倍の国民が証人喚問が必要と考えている。
ぜひ安倍総理、ご自身からですね
昭恵夫人あるいは迫田長官に公の場での説明をいただけるように
お話なり、ご指示をいただけませんでしょうか。

【安倍総理】
その世論調査によりますと
内閣支持率は53%、ということでございまして
自民党の支持率、あるいは民進党の支持率はご承知のとおり
でございます。この件については、もう、従来より委員会で
何回もご説明してきたとおりでございます。


というわけでですね
このあとも何度か聞いているんですけども、それに対して
安倍総理は答えない状況になっているんですね。
で、“今回、世論調査で、非常に「森友」の件が関心ありますよ。
だから、もう総理が一言、「調査する」と言ってくれれば
その段階である程度、決着は着く、と。動くんじゃないか” という
ようなカタチで「するというふうに、一言、言って下さい」と言っても
安倍総理というのは、するとは言わないというやりとりが
二度続くわけです。

そのあと、民進党の柚木議員が重ねて質問しようとすると
委員長から、制止、止めが入るわけですよ。
「質疑は議題の範囲でお願いします」と言ってるわけですね。

民進党の柚木議員は、今回、森友学園の問題というのは
「虐待」の問題を含めて、厚生労働委員会にも関係がある論点だから
事前通告している論点も質問したいけれど、関連があるから
聞いているんだというふうに強調していたりするんですね。

だけども、委員長は質疑は議題の範囲でということで
事前通告しているものを質問して下さい
ということで、質問を安倍総理に答えさせるのではなくて
もう一回質問をやり直して下さい、ということで
安倍総理の答え、ターンというのは回ってこない
ということになっていたわけです。

安倍総理は、今回世論調査を引き合いに出して
安倍政権の支持率が高いと、自民党の支持率は高くて、
民進党の支持率は低いという状況を引き合いに出して
で、答弁が、それで終るんですね。

それが何を意味するのか、いまいち
よく分からなかったりするんですよ。

要は、多くの人が森友学園の説明に納得がいっていない
でも支持率が高い。支持率が高い私たちはもうそういったこと
説明する必要がないんだ、っていうことになるのであれば
それは各委員会あるいは各論点、法案に対して
国会を軽視したりする態度になってしまいますよね。

自分たちは内閣として高い支持率があるんだから
国会での個別の議論に対して気にいらない●とか
どんなに国民的関心が高くっても
支持率に結びつかないような論点に対しては
答えなくてもいいんだと、いうようなことになるのだろうか? と。

たぶん安倍総理としてはそういうことを言いたいのではなくて
今回数字を出したけれども、その数字上には
安倍政権の支持率が高くて民進党が低いという数字もあるでしょ
ってことを言って、好きなところだけをピックアップして
なんかそれこそ「印象操作するなんて、よくない」というような
ことを言いたかったのかな~という気はするんですが

ただ発言の実際としては
その世論調査を引き合いに出すことによって
もう答弁を終了というカタチになっているので
関心があるということに関して、ある種、無効化するために
別の支持率という数字を出してきたという格好になってしまうわけですね。

これちょっと、あまりよろしくない答弁かなと思います。

まあ、質問のタイミング、それから仕方というものが
色々問われるところもある、と思うんですけど

なぜ、今、森友学園の件が
この厚労委員会で再度問われているのか
ということをちょっと考えておきたいんですね。


(つづく)


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