ともみ@ピクニック

二.なぜ自殺しなかったのか

しかし、途中で印象一変。

恋愛に関するカフカの「神経質の雨」は
勘弁である。

求愛相手の立場になれば、カフカ
いろんな意味でコワすぎで・・・

と、思い読んでいたのだが
お相手のフェリーツェもそんなカフカをたしかに
愛していたようだから、それはそれで
いいのか。

(事実は小説より奇なり、といいますな。
小説では成り立ちがたいカフカの求愛も
現実では成り立っていたという。
いやぁ、恋愛って、当事者にしかわからんね。
と、しみじみ)

(おまけに、彼はいつわり繕うことが
微塵もできん人なんだなー、と考えると
それはそれで魅力なのかもね)

それに、なんといっても
あそこまでの個性だからこそ
名作を残せたわけで。

いやはや。



「まっとう」だけが人生の正解じゃない。

と、教えられたような気がする。

(今は、なんにつけ、効率のよい生き方を
求められがちだけど、ある人にとっては
「非効率を生きることこそが、己の人生」なのだな)



悩むために生まれてきたようなヒト
苦しむために生きているようなヒト

それが、この本を読んで
わたしがカフカに抱いた印象だ。

本書のタイトル「なぜ自殺しなかったのか」だが
そっか、悩んだり苦しんだりするためには
「自殺」なんてできないのである、と、読中気づいた。

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する