ともみ@ピクニック

教育勅語あれこれ

最近、教育勅語が国会でも
話題になってますの。

昭和ヒト桁生まれの老母に
「あんたたちも子どもの頃
唱えていたの?」と聞くと

返事の代わりに、諳んじてくれるのだが

なぜか毎回、途中で

「竹やりで、えいえいって、訓練させられて・・・。
バカみたい・・・。なんであんなバカなこと
させられたんだろう」

という弁にすり替わる。

          *

高橋裕行さんという方の3月8日のツイート
https://twitter.com/herobridge

教育勅語を現代に復活させようとする人々は、教育勅語に書かれている徳目を復活させたいのではない。それを一方的に子ども達に押し付ける強制力を復活させたいのだ。人権意識が高まった現代、教育はただ威圧するだけではできない。しかし無能な指導者はそれ以外に方法を知らない。だから権威にすがる。

もっともだと思う。

(先日、このブログの「道徳教育の甲斐のないわたくし」を
書いたとき、このツイートにも言及しようかと思ったのだけど
「政治色っぽくなるから、やめておこう」と控えた)。

教育勅語のみならず、道徳教育の復活とか
望んでいるヒトのなかには

「子どものため」というよりは
自分自身のナニかを埋めるため
漠然としたトラの威にすがろうとしている
ヒトがいるように、わたしには見えてしまう。

(そして、権威に寄り添うことに安心しがちな
日本人は、自ら「その威」を受け入れがちでも
あるような)

          *

小田嶋隆さんは、こんな呟きを(3月14日)。
https://twitter.com/tako_ashi

教育勅語が若い世代を含む多くの日本人をいまだに魅了してやまないのは、並列された文言の背景に一貫している「個々の人間の個別の価値よりもひとまとまりの日本人という集団としての公の価値や伝統に根ざした心情の方がずっと大切だぞ」という思想が、根本的にヤンキーの美学だからだよ。

ははっ、「ヤンキーの美学」か!
(さすがの小田嶋節だ)

たしかにね、「個人の暮らしは二の次三の次。
ハミ出さない、飛び出さない、全体を考えて生きよ」という
価値観で代々やってきたわたしたち

いまだ、「国民よりも、お国を」重視する
向きは根強い。(一部には強烈に根強くて
全体的には薄っすら根強い)

          *

なぜ今日、教育勅語の話に触れたかというと
高橋源一郎さんのツイート(3月15日)の
「教育勅語、現代語訳」が面白かったから。

(面白いと言っていいのか? いいんだろう)

こちらのサイトより部分引用いたします。
https://twitter.com/takagengen

「はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました? とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね」

「きみたち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです」

「その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと」

「そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません」

「もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください」

「というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。それが正義であり「人としての正しい道」なんです。そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです

「いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中どこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです」

「そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上! 明治二十三年十月三十日 天皇」


(以上、高橋源一郎さん版「「教育勅語」訳)

ぬはーっ。

わたし、教育勅語を崇めるヒトを見ると
「天皇家、少なくとも今上天皇とそのご家族は
さぞかし迷惑だろうな~」と思ってしまうんだ。

だって、象徴天皇を懸命に模索されてきた方に
「天皇バンザイ」思想復活は、なんとも無礼なこと
ではありませんか?

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