ともみ@ピクニック

マツコさんの魅力

マツコ・デラックスさんの人気がある
理由のひとつは

“ 社会の既成サイズにはまらなくても
自分の居場所を見つけられるんだ ”
という安心感を、見る者たちに
潜在的に感じさせる点にあると思う。

どんな大らかな人間でも
「標準と区別した、あるいは差別した視線」は
もっているだろうから

(わたし自身、マツコさんは好きだが
そこに差別がみじんも含まれていないか?といえば
答えに悩むな)

「女装家、男が好き、でも
自分が女になりたいわけではないし
心も体も男であることを受け入れている
そして、あの体型、あの物言い・・・」

という特殊性を意識した下地は
なかなか捨てられないだろう。

『マツ☆キヨ』を読んでいて
あらためて感心したのは
マツコさんの自己分析の高さである。

対談のおわりのほうで

自らのポジションの厄介さにつき
マツコさんはこんなことを言っている。

「結局、これはアタシ本人の問題だから。
人によっては一生、引きずるんだろうけど、
アタシの場合は、もうこれだけ長い年数にわたって
その状況と向き合ってきたから、もう、どうでも
いいのよね、自分の性癖なんて。だから、
ある意味ではみなさんと何も変わらないよ」
(177ページ)

そして、マツコさんは、自らが
フェミニストっぽくなった理由に思いをはせ
はっきりとした「男」でも「女」でもない存在だからこそ
逆に、今の生き易さを手に入れたのだ、という所まで
自身を分析する。

(ちなみに、それに対して、池田先生は
「生き辛さ」の普遍の仕組みを語り
「マツコさんは長い時間をかけて
うまく落としどころを見つけてきたんだね」
と、マツコの生きてきた選択過程を評価する)

もちろん、マツコさんはテレビ等からも
伝わるように、ものす~くデリケートで
まわりの人のことを大切にして
特に弱い者への配慮に優れているからこそ
お茶の間の人気者で居続けているわけだが

わたしは個人的に、マツコさんの
闇のトンネルを越えてきた強さと繊細さが
好きだ。

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