2017/02/02 (Thu) 「脱因果的思考」

好まざる事態に遭遇したとき
人はその原因を考えてしまう
習性があるのではないか。

例えば、ひきこもりとか、ウツとか
本人のみならず、親しい周囲の人も
「なにが原因で・・・」ということに
まず頭が働いてしまうように思う。

しかし、わたしは経験上思うのだ。

原因を探っても、たいして意味がない
のではないか?と。

もちろん、原因Aを突き止めて
その原因Aを排除すれば、直ちに
症状がよくなる・・・というケースも
あるではあろうが、それは決して
主流とは思えない。

たいがいは、原因Aがあることにより
副次的な原因も複数生まれているのだ。

そしてその副次的なものは
原因Aを取り除いただけでは
消えないのである。

「なにがいけなくて、こうなったのだろう」
と本人や周囲が知りたがるのは
一種の安心感が欲しいから。

当人の頭のなかでは「原因を探って
症状を良くしたい」という期待が
まさってもいるのだろうし

物心ついたときから、すりこまれてきた
「原因を探る→改善」という、一種の正解的な
パターンが働いているからでもあろう。



以上のこと、これまでおのれの水面下で
薄っすら気づいていたようにも思うけれど
先の書物のなかで
「脱因果的思考」という言葉に出会って
やっと意識化できた。



たしか、アドラーが言っていたと記憶するが
(ずっと前にラジオで聞いた話)

人は、後付の理由を作る生き物なんだよね。

例えば、ひきこもりは、本人が「ひきこもりたい」から
ひきこもっているだけなんだが、それではなんやかや
本人や周囲が納得しないから、各々の理由づけ
をしたがるのだと……。

(確かにねえ、わたし自身にも心当たりがあるな)



先に、原因Aの裏には、副次的原因も
複数隠れている、という意味のことを書いた。

そういえば、前にテレビで見たのだが
(わたしの知識は、ラジオかテレビか書籍か
そういうものしかないんか? 目の前の
生きた人間からの情報が乏しい奴だ・・・)

しんどい事態が一つあっただけでは
そうそう人はウツにならなくて
(たしか)三つ以上、同時にしんどい事態が
重なったとき、ウツになりやすい、のだそう。

と、これは余談でした。



「原因追求→排除→症状の改善」は
たしかに素晴らしい流れだと思う。

しかし、「原因に気づいた」からといって
必ずしも「それを排除できる」わけではないし

仮に排除できたとしても、それにより
症状が改善するとは限らない。

わかりやすい例でいうと
イジメをきっかけに不登校になった子がいるとして
イジメをゼロにしただけで再びその子が学校に通う
ようになる保障はないわけだ。



「脱因果的思考」は大事だ、と
直感的に思った。

その理由、今はまだ自分のなかで
言語化できないので、なんとなく
その遠くにあることの一端を思うままに
書いてみた。

人は因果を探りたがるものだけど
それにより「とらわれのエネルギー」が
新たに生じる…ということを、さいごに
自身へのヒントとして記しておく。

あっ、それと
“意識下で縛られているものからの解放” と
“エネルギーの流れの変化” には
「因果的思考」は必要ではない、ということも。

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