ともみ@ピクニック

水木しげるエキス

『クローズアップ現代』で
水木しげるサンの未公開日記が
(1960年代~およそ30年分)
発見されたといっていた。

以下、番組のメモ。
(引用表記は、水木氏の日記表記のままとは限らない)

 。  。  。  。  。  。  。  。  。

ある時代には「ヒットラー」という文字が
なんども日記に登場。

たとえば、こんなふうに。
「ヒットラー 私は愛するドイツに破滅しか与えられなかった」

やがて、劇画『ヒットラー』が誕生した。

ごくフツウの青年が
愛する祖国のために立ち上がり
最後は破滅を招いてしまう物語。

水木さんは、ヒットラーを善人とも
悪人とも決め付けず描くことにした。

そしてヒットラーを祭り上げたのは国民たち
という視点ももって。

水木さんの漫画づくりの手伝いをしていた
呉智英さんは、『ヒットラー』について話す。

ある意味、ヒットラーは究極の正義感
究極の絶対的正義を唱えたわけですね
彼自身にとっての。

人間なるものも一様なものではなくて
もっと多面的、複雑なものである。

それは社会、世界がそうであるのと同じようだ
・・・ということを描きたかったのだと思います。

「絶対的な価値観」への異議申し立てがあった
と思いますね。


            *

そして番組では、水木さんの日記のなかに
記された決意を紹介する。

考えてみたら、我々はこの地球という惑星に生まれて
みたわけだが、人がどうこうするから全国民一丸となって
どうこうする必要もないと思う。

各自、自由に、独自な生き方をしていいわけだ。

みんなが競争しているのに、暢気に構えるには
どんなに困っていても、平気な心構えが必要だ。

人よりマズいもの食ってて平気、しかも
人に頼らない。なんでも最後は自分で
やるという決意がなによりも大切だろう。


            *

番組ゲストの、水木さんと厚い親交のあった
京極夏彦さんは語る。

どんなに偉業を成し遂げた人でも
あるいはどんなに世間的に悪いとされる人でも
まあ、人は人だと。そんなに変わりはないんだよ。
というのが、水木先生の考え方ではあるでしょうね。

(それはどこから来ているのでしょう?)

戦争体験も大きいのかもしれませんが
とにかく
幸福のとらえかたが、我々とちょっと違う。
ものの見方というのがちょっと違う。

「幸福は手に入れるものじゃなくて
そこにあるものだ」

我々は見えない、見ていないだけなんですね。

(略)そういう価値観のなかで
好きなことだけして生きていこう、それだけは
曲がらない決意があったんですよ。

水木さんは、好きなことをするためには
どんな努力も惜しまない。


            *

93歳で水木さんが亡くなったとき
配られたカードにはこう書かれてある。
―― 好きなことをやりなさい。


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