ともみ@ピクニック

2)ウメハラ

僕の場合、子どもの頃から人の目が気になって仕方がなかった。ゲームに熱中している自分はおかしいと思ったし、みんなから後ろ指を指されているようないたたまれなさがあった。

「人の目なんか気にしなければいい」

そんな簡単な言葉を信じて抜け出せるほど、甘いものではなかった。結局、人の目を気にしないようにするのは大変な苦労があったし、チャレンジし続けることは困難を極めた。つらさ、厳しさを自分で経験しない限り、壁を越えることはできないことを知った。

「こう考えれば楽になるよ」

そんな優しい言葉をかけるのは簡単だが、それはやはり嘘だと思う。

(略)

あえて厳しい道を選択しなくてもいい人は、それはそれで幸せだと思う。友人関係に恵まれていて、自分に合った仕事があって、毎日の生活が充実していると感じるのなら、あえて厳しい道を歩むことはないだろう。

しかし、誰にも認められなかった僕の場合は、ガムシャラに頑張らざるを得なかった。自分に自信を持つため、つらいけど荒治療をするしかなかった。

何かを成し遂げたいのであれば、壁を越えなくてはいけない。壁を越えるのは決して楽ではないが、一回超えたら楽になる。

険しい道を歩むことは、誰にでもできることではないと分かっている。だから、ごくごく普通の人でも取り組めるアドバイスはないかと思案に耽ったこともある。

幾つかは思いついた。だけど、それらすべてが嘘だと即座に思い直してしまう自分がいる。楽をして、安易な道で大きな何かをつかむことなどできないのは、この身をもって知り尽くしているからだ。


(梅原大吾 『勝ち続ける意志力』69~71頁より)


ウメハラさんは、たぶん、どの分野に進んでも
人並み以上のことをできる人なのだと思う。

(実際に、麻雀の道でもかなりの上段者になったそうだし
介護の仕事でもうまくいっていたようだ)

ただ、彼自身が最終的には(って、まだ、たしか30代だっけ。
これからも何でもできるね。「ひとまず」の意と読み替えてちょ)
ゲーマーの道を選んだのだし、なによりゲームの世界が
彼を放さなかったのであろう。

あと、付け加えておきたいのは、彼のご両親のことだ。

「ゲーム」に関して、ある程度の、(遊びでしょ。気分転換でしょ。
勉強や社会生活の妨げにならない程度にしなさいよ、と)
プレイをOKしている家庭は多いと思うが

彼のご家族の場合、「遊び」や「気分転換」を超える
彼のゲームっぷりを、ずっと、見守ってこられたのだ。

特にお父上は、自身や、自身の父(ウメハラの祖父)の
「やりたいことを、やれなかった」人生の悔いを知っていて
ウメハラには「やりたいことをやれ」と小さい頃から云い
息子のやりたい道をつぶすまい、と、貫いてこられた。

(やりたいことを~と口で云いながら、いかなる条件のときも
一貫して態度で示し続けるのは並大抵のことではないと思う)

世界一のチャンピョンになったのは
彼の実力であるけれど

それを後押ししたのは彼の家族でもある。


PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する