ともみ@ピクニック

1)ウメハラ

先日このブログに書いた、(薬物依存を)
「止めるのは簡単だが、止め“続ける”のは大変」
という体験者の言葉に、あっ、と思い出した。

格闘ゲームの世界チャンピョンであり
日本初のプロのゲーム師になった
梅原大吾さん(通称ウメハラ)も
まったく同じことを云っているんだよね。

先ごろ読んだ 『勝ち続ける意志力』(梅原大吾・著) にも
「勝つことは簡単だけど、勝ち続けることはむずかしい」と
繰り返し書かれていたっけ。



ゲームということにまったく興味のない我が
なぜ、彼の著作を読んでみたのかといえば
前に彼の対談本を読んだとき、彼の

世の中のとらえかた、発想の仕方に惹かれたからだ。

(たとえば、自分一人が勝ちの世界に居座っても
世界は進歩しないと、彼は惜しみなく己の技術を
ゲーム仲間に教えたり、巨額の賞金をぽんと寄付したり)

どの分野であろうと、一流のレベルに達した人は
「分野を超えた、器のデカさ」があるよのぉ。



僕は、相手の弱点を突くのが好きではない。
「こうすれば勝てるんだけど……」と思うことはある。
しかも、相手は気づいていない。
けれども楽に勝てる道は選ばず、あえて別の角度から勝負する。
相手の弱点を突くのは野暮だと思うからだ。
弱点を突いて勝つ戦法は、勝負の質を落とすような気さえする。

( 『勝ち続ける意志力』68頁より)

彼の言葉を読んでいると、しばしば
「武士道に通じるところがあるのでは?」
の仮説が浮かんだ。

ただ、彼自身もいつしか自覚するようになったみたいだが
「ガンバル=最高の価値」という捉え方を長年されてこられたようで
(だからこそ世界チャンピョンにもなったわけだ)

そういう箇所に触れると、ガンバルことを放棄した我は
ちょっとだけ辛さも感じてしまうのだ。

しかし、徐々に、(エラそうな言い方でゴメンさない)、彼は
「緩める」ことの大切さも知ったのだと思う。

(だからこそ、勝ち続けていられるのだろう)。

我のようなハンパな生き方をしている人間の
優しさというのは中途半端な中味なんだけど
これからのウメハラさんは、とことんの厳しさを知っている分
とことん優しいオジサン、オジイサンになっていくだろう。

(本当に強い人は、弱さもまた知っている)

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