ともみ@ピクニック

憎めない人になる

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角田光代・著 『わたしの容れもの』

四十代半ばを過ぎた角田さんの
カラダのこと色々をつづったエッセイ集。

ズドンとした大きな変化ではなく
(階段から落ちたり、ぎっくり腰になったり
登山で骨折したり、イタタな体験はあれど)
どちらかというと、じわじわと
精神的な変化も絡めた話が続く。

  *    *    *    *

「エクオール」なる存在を、本書ではじめて知った。

これを作れる体質の人は
大豆(製品)を食べたとき
効率よくイソフラボンが摂取されるので
更年期の症状が軽くなるそうだ。

著者が友人から聞いた話によると
日本女性でエクオールを作れる体質の人は
およそ50パーセント。

(尿を調べれば、作れる派か否かが分かる。
インターネットで検査の申し込みができるそう)

ちょっと興味あるな。

  *    *    *    *

生きていくということは、たしかにいろいろ経験することではあるけれど、経験し、賢くなっていくというよりは、経験し、「自主規制しなくても、ま、平気らしい」と知っていくことなのかもしれない。/中略/ それは、欠点をなくすより、憎めない人になるほうが、よほど重要だ、ということ。/中略/ この「憎めない」マジックのせいで、彼らはこんなにも多種多様な人たちに囲まれて、チャーミングな欠点をすくすくとのばし続けているのである。/中略/ 欠点をなくしたり、克服したりするのは、どだい無理なのだ。だから目指すべきは、悟りでも賢さでもなく、「憎めない」人になることなのである。

(角田光代さん 『わたしの容れもの』50~51頁より)

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