ともみ@ピクニック

キョンキョン新刊

最近読んだ本

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小泉今日子さんのエッセイ集
『黄色いマンション 黒い猫』

キョンキョンがニューヨークを旅する
テレビ番組を今年の正月に放送していたが
「かっこいい大人だなー」「かわいい大人だなー」と
多くの人から憧れ支持される彼女の魅力が
画面にあふれていたっけ。

(余談だが、わたしがその番組で一番グっときたのは
ジャズマンとなった大江千里との再会であった)

本書は、彼女の魅力がどこから来るのかを
垣間見る、ヒントとなるかもしれない。

生まれ育った厚木、亡くなった父、女度の高い母
子供時代の思い出、恋や友情、姉たちのこと
アイドルとなり若き日々を過ごした原宿
修行のように海の見える家に移り住んだ日々
そして五十代となった今の心境、などなど。

小泉今日子さんはアイドルの衣につぶされずに生き残り
今も幅広い活動をされている、希少な芸能人だろう。
それはもともとのキョンキョンの人間性はもちろん
アイドル渦中にいても、芸能界とは一線を画す空間をもち
彼女の芯の部分が守られていたこととも
無関係ではないように思う。

彼女は80年代のエピソードを披露しつつ
こんなふうに振り返っている。

原宿の街には善意が溢れていた。原宿に暮らしていた十代の頃、勤労少女だった私の心が健やかだったのは、しょっちゅうこんな出来事に遭遇していたからだ。

これまでキョンキョンに注目したことがあまりなかったので
これは俄か想像なのだけれど、キョンキョンの魅力って
「自然体でありつつ、ぴか一輝いている」ところなのかな?

ある日のキョンキョンは、渋滞の帰路を運転しながら
言葉って難しい。ましてや会話なんて難し過ぎて恐ろしく感じる時がある。自分が発した言葉に対して相手の反応が返ってきて、その反応に心を合わせてしまうと本当に言いたいことなんてほとんど言えてないような気がしてくる。無口になれたらそんなことも考えずに済むのだろうか?
なんてことを考えていたかと思えば

とりあえず今日のことから考えよう。家に戻ったら冷蔵庫の中に入っている野菜でスープでも作って、録画してある韓流ドラマを観ながら食べて、お風呂に入って、読みかけの本をベッドの中で読もう。そしたらまた明日になってるんだ。明日は必ず来るんだもんね。ただそれを繰り返して生きればいいだけなのだ。
なんてことも自分に語りかける。

ああ、キョンキョンも同じ地球上に暮らしているのね
と思わされるシーンだ。

ところで、彼女には、小手先だけで上手に立ち回ってしまっている時
いつも空から聞こえてくる言葉があるという。

「芝居でも文章でも、<巧さ>の先には、あまり広い世界はありません。
毎日、もっとびっくりしたり、ときめいたりして下さい。お元気で」
(演出家の久世光彦さんからの手紙)

そうだね、そうだね。

キョンキョン本、読んでみて、よかったな。

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