ともみ@ピクニック

もやり退治、など(本メモ)

最近読み終えた本のメモ。

        *

村上春樹さんの『ねむり』。

もとは『眠り』というタイトルの、やや長い
短編小説。

あとがきによると、村上さんは日本での大成功を収めたあと
作家としても個人としてもなかなかつらい時期がおありだったようで
ローマのアパートメントに住まいを構えていた当時の村上さんは
こつこつとトンネルのなかを進むような日々を送られたのだと
わたしは想像するが

「でも春が来て、外の光がだんだん明るくなるとそれにつれて、
自分の中でそれまで堅く凍りついていたものが、少しずつ柔らかくなり、
融け出していることが感じられ」(91ページ)

村上さんは、ひさしぶりの小説に向かい
この『眠り』と『TVピープル』を一気に書き上げたそうだ。

1989年の春のことである。

そして内容は・・・
不思議なストーリーながら、どこか身近に感じられる
眠らない女性の物語。

        *

伊藤まさこさんの、写真たっぷりエッセイ
『家事のニホヘト』。

「ていねいに暮らす」を、楽しんで実践している
伊藤さんの文章は、読んでいるだけで
心がほわっ、ほわっと、なる。

彼女の暮らしの一端をのぞかせる写真も
見ているだけで「生活って、いいねー」と
無条件に思わせる力がある。

毎日、眺めていたい本である。
(図書館の借り物だけど)

家事のコツを色々伝授されているが
特に「もやり退治にはこまめに手と頭を動かす」
話がぐさっときた。

「もやり」とは「滞った空気」のこと。

「冷蔵庫の野菜室の奥の方、歯ブラシを入れてるコップの底、
机の引き出しのすみっこ、レシートでいっぱいになったお財布の中、
流しの洗いかごの裏側・・・・・・つまり、ふだん目が行き届かなかったり、
じつは分かっているんだけど見て見ぬふりして、やりすごしている場所、
そこに澱んだ空気が『もやり』です」(11ページ)

と、伊藤さんは説明されている。

もやり退治は、心の滞りも解決するようだ。

        *

最近は横尾忠則さんの最新刊を読んでいるが
これ、わたしの今年ナンバーワン本になりそう。


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