ともみ@ピクニック

タクシーと爺さん

12月1日(火)

午後の中央郵便局で・・・

マイナンバーの封筒を受け取るための長蛇の列に並ぶ
爺さんがいた。

最初、爺さんは別の窓口に行ったようで
しかし専用の窓口で受け取るよう言われたらしく
それに付き添い、専用の窓口用の列につくよう促して
爺さんの背中を叩く、ワイシャツ・チョッキ姿の男性も。

たまたま近くにいたわたしは、「孫が爺さんを送ってきたのか」と
思ったのだけど、その後の爺さんの一人喋りがたまたま耳に入り
ワイシャツ・チョッキ姿の人は、タクシーの運転手なのだと知る。

「待っとってやるから、って、タクシーが~」というようなことを
爺さんは何度も近くの人に向かって、一人喋りしていた。

わたしは「あれっ」と思った。

この列の長さでは、相当の待ち時間だろう。

その分のタクシーの待機料金はばかにならない。

爺さんに声をかけようと思った。

わたしはわたしの用事を済ませつつも、爺さんのほうに
向かって何度か顔を向けて見たけれど

大勢の無言の空気を割って、声をかける勇気がでてこない。

途中、タクシーの運転手がやってきて
「早いじゃないか」(列に並ぶ人はちゃんと前に進んでいるじゃないか」と
爺さんに声をかけていた。

「あー」と思った。

これって、爺さんを心配して、というよりは
ここまで乗せてきた爺さんがいなくなってないだろうな、の確認と
列に並ぶ前の爺さんが「こんなにたくさんの人が並んでいるなら
今日はやめておく」のそぶりを見せていたので、「自分の番がくるまで
ちゃんと並んでいろよ!」の、やさしいふりした圧力のようにも見えたから。

だって、わたしの目には、列が進むのは「早く」見えなかったんだもん。

(他者の悪魔的心が見えるということは、わたしの心にも同様のものが
存在している証拠なのだろう)

あのタクシーの運転手は、爺さんを親切に待ってあげるふりして
待機料金を稼ごうとしているのではなないか!!!??? と
思えてならなかったのだ。

なのに、結局、爺さんに声をかけることのできなかった自分。

もし、爺さんがタクシーに乗り慣れてなく
移動時間の料金のみ払えばいい信じているとしたら・・・。

たいへんな出費が爺さんの身に迫ることになる。

うっすらと、そんな想像をしつつも、なにもしなかった自分。

爺さんに手短に確認し、場合によっては、タクシーをその場で帰し
爺さんの用事が済んでから電話でタクシーを呼んであげることもできたし
あるいは、爺さんさえよければ、少し駅のほうまで一緒に歩いて
タクシーを捉まえる手伝いだってできたはず。

わたしが子供のころから「老人に冷たい社会」とか、そういうフレーズは
あったと思うが、今まさに、わたし自身が、冷たい社会を作る一員になっている。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ 40代の生き方へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ
にほんブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村 

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する