ともみ@ピクニック

本『うつ病放浪記』

工藤美代子さんの『うつ病放浪記』

長らく、この手の本は遠ざけていたのだけど
工藤さんはノンフィクションを書くプロだもの
だらだらとうつの辛さをこぼす内容ではなかろうし
なにより、図書館の「今日返された本」棚の中で
久々に「感じる」ものがあったので、思いきって
借りてみた。

工藤さんご自身の体験や

(四十代で子宮の手術をして、以降ずっと体の不調があり
更年期障害かとも思ったが、六十代になってからも
不定愁訴の状態が続き、ある日、救急車で入院した病院で
「うつ病」と診断される。

この「うつ病」診断に至るまで、西洋医学、東洋医学と
助けを求めたが、まさか自分が「うつ」とは思わなかった。

そして、うつと分かってからも
信頼のおける医者にたどり着くまで、とてもトホホな体験をする)

うつ病患者たちのインタビュー
さらには
担当医である精神科医との対談
などが綴られており

時間を忘れて読みふけってしまった。


「うつは国民病」と言われるのも分かるような気がするなぁ
という本であったが、わたし自身は
「登場人物の感情」に引っぱられることなく読めたので良かった。

それと、あらためて思ったのは
「まさか自分がうつになるとは思わない。人生モウレツタイプ」
とはまったく違って

物心ついたころから(今から思えば)うつ気質をもっていて
ずっとメンタル不調でやってきた(というか不調が当たり前くらいに思っている)
わたしは、「まさか」タイプのヒトよりも、ずっとしぶとい精神をもっている
のかもしれない。

頑丈に見える木が意外なことにポキっと折れることがあるけれど
いつもゆらゆらやっていて外風に弱く見える木が、実は打たれ強い
・・・・不調の積み重ねには、そんな強さがあるのかな。


ところで

社会の一線で働いているヒトの突如のうつの発症。
「うつなんて気の持ちようだ」との持論をもっていたヒトが
あるとき、自身が抜けられない「うつのトンネル」に入る。

工藤さんのインタビューにはそういう人々が登場するのだけど

彼らは、うつの体験をするとこで
「無理をしないで休みなさい」との体のSOSを知ったり
これまで目を向けることもなかった弱者の立場を体験したりと

ご本人にとっては辛い日々には違いないのだろうけど
第三者のわたしからすれば、これは「避けるべきもの」ではなく
必要な体験だったのだろうなーと、思えるのだった。



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