ともみ@ピクニック

古いお家を買って知ったこと

前にも書いたけれど、わたしは
「古いお家を、丁寧に暮らす」*
というのに憧れがあり

古いお家に手を入れて、息吹をふかせ
(愛情をこめ、愛情をもらう感じかな)
ゆくことを想像しているのだ。


過日より
「ボロい、ボロい」と嘆いてきたが
わかってきたことを書いておこう。

築年数が経つ=ボロい、とは限らない。

もちろん年数が経つにつれ、物件が劣化するのは
否めないけれど、それはケアしていくことで
いくらもカバーができるのだ。

ボロさを加速させる一因には、そこに住む人の
生活態度や意識も大いに関係しているのだ
と、わたしは思う。


この物件を契約するとき、初めて売主夫婦に会ったのだけど
その際、(すでに不動産屋から耳にしていたのだろう)
「リフォームされるんですか?」、なにげない会話として
売主の奥さんに尋ねられ、わたしは何も考えず
「ええ、まぁ、壁とか床とか、最低限のことを・・・」と答えたら
奥さんの表情がとたんに歪んだみたいだった。

とっさに、わたしは「失礼な言い方だったなぁ。
最低限のこと、だなんて。前の住人に対して
“あなたは最低限以下で暮らしていたのですよ”と
暗に言っているようなものだ」と反省したのだった。

その後、実際にわたしがこの家の持ち主となり
(ちなみに、もうすぐ半世紀になろうという
歴史あるマンションなのだ)

当初はうすらぼんやりしか見えていなかった
ボロさのあれこれが、いやでも
具体的にはっきり目に入るようになってから

・・・ボロいボロいと、嘆いてしまって、ゴメンナサイ・・・

前の所有者(兼住人)は
「住まう」ことに、意識の低い夫婦だったのだなぁ
と思うようになった。

(彼らの売りたい価格は、ボロさ仰天具合を
あまり自覚できないまま、「強気で設定」された
のではないか? と今は言いたい)

まさか、ピカピカきれいなお家とは感じていなかった
だろうけれど、かといって、客観的な目で
自分たちの住んでいた家のボロさを自覚できていたとは
とても考えられない。

おそらく、不具合を不具合とも思わず
なじんでしまっていたのだろう。

何もこの夫婦に限ったことでなく、わたしにも
「目をつむっているうちに、生活の不具合に慣れてしまう」
ことはよくあるのだけどもね。

例えば
ちょっとした汚れを放っておいたら
だんだんそれが当たり前になって
気にならなくなるどころか
そこに新たな汚れが加わっても
ぜんぜん気付かなくなる・・・

メンテナンスを入れなきゃいけないことも
「今は忙しい」とか「お金かかるなぁ」なんて
後延ばしにしているうちに
いつしか常態化してしまう・・・ など。

(ちなみに、トイレの外窓が開かないことが
購入後発覚し、不動産屋を通して前の住人に
問い合わせてもらったら
「あるときから開かなくなって、いつしか
そのこと自体を忘れてしまっていた」だと!

わたしは開いた口がふさがらなかった。
トイレの喚起は大事でしょう!!)

とにかくね
前の住人はボロさに麻痺していたのだろう
としか思えない有様で

わたしといえば、購入前には
手の届きそうな価格に喜び
(年代ものマンションの相場を知らなかった。今も知らない)
部屋からの景色がとてもすばらしく
また何度も書いているように
「古さも愛情かければ、すばらしいものになる」の
信条で
要するに浮かれており
今となって、ようやく
古い物件の重みを自覚しているのだ。

そんななか
建物は築年数だけで判断できない
そこに住む人・管理する人の意識や行動が
建物の健康具合を左右する

と知ったのだった。


* 日本語として「古いお家を、暮らす」は変だけど、そう表現したい気持ちなの。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ 40代の生き方へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ
にほんブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村 

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

古い家、最近手放しました

はじめまして。
最近、築50年(全面リフォーム20年)の一戸建てを売って築10年弱のマンションに引っ越した者です。
そうなんです、私が前の家に入居した時すでに築35年になっていましたが、古いといくら掃除しても取れない汚れとか歪みとか、あるんですよね。
入居当初、それがショックでした。
一応壁紙などは張り替えたんですが、トイレの窓枠や階段、雨戸などは建築当時のままでしたので。
でも魅力もたくさんあって愛せる家でしたので15年も住み続けたのだと思います。
住み替えたのは、家族の事情もありますが、そろそろリフォームしたいけど2度の引っ越しは大変すぎる、と思ったのも大きな要因でした。
だから買主さんにも、耐震補強とか断熱とか室内のあれこれとか、ぜひぜひこの家を今より素敵にしてくださいね、とお話ししました。
買主さんのほうは今のこの家が好きなのでそれこそ最低限のことだけで十分というようなことをおっしゃっていて、ぼろっちいのはあまり気にされないようでした。

感じ方は人それぞれですが、中古物件なら入居前に手を入れるのは普通のことなので、最低限のこと、と言われて顔をゆがめる売主さんの感覚が私にはよくわかりません。
手をかける愛情はないけど愛着と誇り(たぶん埃も)はあるのかな。
その家にとっても、持ち主がチェンジしたのはきっと良いことだったんじゃないでしょうか。
愛情をもって住んで、ケアしてあげていれば、古くてもまた生きかえりますよ。

よふけ | URL | 2015年09月07日(Mon)19:13 [EDIT]


よふけさま

はじめまして。

経験談をありがとうございます。

(入居当初のショックのお話、まさにわたしが
今直面しているようなことです)

「古くてもまた生き返る」の言葉に励まされました。


新しいお住まいも楽しんで下さいe-348

はえともみ | URL | 2015年09月07日(Mon)21:40 [EDIT]