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病人と家族

過日の朝、爺さん、母様、我、イチゴ苗の植え替え。通るヒト、通るヒト(←老人ばかり)、「みんなでやったら早いねぇ」などと声をかけていく。そう、苗を掘り起こし、余計なランナなどを切り落とし、植える、この一連の作業は3人くらいでやって、ちょうどいい。前にも書いたけれど、この土地では、老人が一人で、あるいは爺・婆コンビで農作業している姿ばかりが目について、我のように“若者”が畑に出ていることは珍しい。目だってイカンなぁ。 ■夏野菜の収穫も、順次、おしまい。このごろは、秋冬野菜の土壌を準備したり(鍬で耕すのが一番難儀)、秋冬野菜の苗を植えたり、種植えしたり・・・・・、連日、爺さん、母様、忙しい。(我は毎日手伝っているわけではない。ときどき、朝や夕に、ほーんの少しだけ手伝う)。■抗がん剤の副作用でヒィヒィいっているヒトが、体調の合間をみて、(まるでゾンビのよう。この復活ぶり)、畑に行き、労働にいそしんでいる。歩きは、よたよた。(痩せたため)ズボンはいつも(ベルトをしても)下がってしまい、パンツを見せて歩いている。食事も十分には取れない。「病人なんだか、健常者(=その働きぶりからして)なんだか」といいたくなるような行動ぶりであるが、まあ、彼は「気力で生きている」のだろうと思う。■ガン患者の家族などは、みな、体験していることであろうが、本人が一番大変。それは揺ぎ無い事実だとして、それと同時にまわりの人間も、いろいろ大変なことはある。「共倒れしないように」だわな。まじ、思う。■わたしの、現在進行形の「病人の家族として」を軽く挙げてみると~。病人の体調が悪いといっても、「ぐうぐうイビキかいて寝ている」ようなときは、比較的、安心。病人ながら、元気に労働しているときは、「過労」の心配はするけれど、まだかろうじて安心。ひとり、ぽつんと、イスに座っているときは、その表情が見えぬかぎり、特別の(過剰の)心配はしない。しかし、ごく稀にだが、(単に体調がすぐれないだけなのかもしれないが)、いたく沈んだ顔をしてイスに座っていたりすると、とても心配になる。(普段、「天はワシのためにある」ようなハツラツ態度で生きているヒトだけに・・・・・)。そう、彼の病気の進行はもちろん心配だけど、その精神的な落ち込みが、わたしにとっては、何よりもコタエル。■大病は、「肉体の病」だけでなく、「精神的な大きな負担」をも運んでくる。医師が主に「肉体の治療」の導きをしてくれると信じ、本人がそれと前向きに向き合い、まわりもそのサポートをし、しかし、それだけでは十分といえず、どうしても、本人と身近にいる者が一緒になった精神的な戦いも必要なのだと、わたしは思う。■重い病を抱えたヒトの「調子」(肉体および精神面の調子)に、まわりの親しい人間&家族の気持ちが過敏に呼応してしまう。という現象は、往々にして、一般に、見られるのだろう。(あまりにも体調が悪そうだと、こちらの身をすり減らすほど心配し、一方、ちょっと体調が良さそうだと、こちらの張り詰めた緊張感が若干ながら、一気にほぐれる。など)。いくら「病」や「生死」を客観的にとらえようとしても、病人と感情がつながっている限り、まわりの人間がこの呼応を完全に断ち切ることは、不可能であろう。(こういう話は、身近に重い病をかかえる人間のいないヒトには、ちょっと想像しにくいかもしれない。ともかく、大なり小なり、病人家族はみな、こういう精神状態に、日々、さらされているのだろう)。■ぐすすん。こんな日記を書いたからといって、わたしが特に疲労しているわけではありませぬ。これまでのことを、少し、書きとめておこうと思っただけ。■病人といえど、向こうも人間。こっちも人間。結局は「健康時の延長」なんだよね。いつもいつも優しくはできないし、互いに感情を害すこともある。基本的には「爺さんのペース」を受け入れてあげようと思っていても、こちらの心身調子がよろしくないと、「ワシのマイペースぶり」に、こんにゃろ!な気分になることも。■なお、わたしも、もちろん親父様の「調子」に呼応してしまう面はあるけれど、“どうしようもなく「自分がひっぱられる」”ような状態ではない。それだけ冷静ともいえるし、それだけ冷徹だともいえるし、それだけ我(が)が強いともいえる。あるいは、わたしが「わたし以外の人間と距離がある」証拠ともいえる。ともかく自分本位を核にすえた毎日には変わりない。

9月5日の夜の記

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背伸びせず、ゆるゆると日常生活などをつづります

はえともみ

Author:はえともみ
 
万の風になって、生きる。

ちちんぷいぷい~。
(HSPの自覚あり)
「うつと仲良く! ひきこもりだっていいじゃない」と
開き直って生きてたら
元気になってきました。

→ 近年は、老母の観察メモの
(&それに伴う自身の変化など)
色合いが濃くなっております。
・・・ま、長い人生の一コマですな。

徒然な日々も、留まることはない。
すべてがいとおしい。だから書く?

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