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「閉塞感」という言葉を誰もが口にするようになって、たぶん二十年くらい経っている気がするのだけれど、感度の違いこそあれ、いまや、物心ついた子供から、ボケ手前の老人まで、みーんな、これを肌で感じているんだろうな。耐久能力の違いもあって、ぴくぴく酸欠失神手前の人から、まあ、この状態にあと何十年かは耐えられそうな気分の人まで。

★みもふたもない言い方をすれば、全体の閉塞感を取り去る方法なんてないのじゃないかな。だから勇気のある者から「イチ抜~けた」と、単身、閉塞ワールドと決別し、手探りであたらしい世界を築いていく。そうやって「イチ抜~けた」人口が増えていった結果、あれれ、気がつけば、閉塞感が収まっていた、となるのでは。

★たぶん、それぞれ時に孤独な思いをしながらも、すでに閉塞ワールドを抜け出している人たちはいるのだろうな。抜け出す途上の人も。わたしは、といえば、がっつり閉ちゃんの世界にいることを自覚しつつも、あたかもそれは「まわり(=漠然とした社会や世間)の責任」のようにとらえ、自分自身が、閉塞ワールドの加担者であることを、気付いていないふりしている。

★つまんないことで人の揚げ足とったり、とられることを心配したり、生活費を稼ぐために世の中の負の軸をまわす労働を厭わなかったり、イヤだけどこのご時勢仕方ないさと色んなことに目をつぶったり、弱っている人の上を土足で踏んづけたり、保身がその人の中で最大の価値をもってしまったり、などなど、世の中、つまんないことに力いれてんなー。

先ほど読んだ横尾忠則さんのつぶやきにこんなのがあった。 → 「別の隣の家は俳優の橋爪功さんの家で、わが家のテレビがよく見えるそうだ。こちらからは何も見えない。夜中に目が覚めると橋爪さんの家は何時でも電気が煌々とついている。いつ寝られるのだろう」。ふふーっ。ま、何気ない話なんだけどね。横尾さん、いつもこんな感じで、心にわだかまりがない、というか、まっすぐなんだよなー。(わたしは芸術のことはさっぱり解らんが、横尾さんのアタマのなかは好き)。普通だったら「他人のプライバシーを書くのはいかん」と自制が働きそうだけれど、横尾さんはそうじゃない。現代人のそういう面倒くさいマナーなど、はなから気にかけていないご様子で。あるがままを大事にしているというか、いつもご自身の気持ちにまっすぐな感じで。横尾さんだって現代社会に生きているのだから時代の空気を吸い閉塞感も十分に体験されているのだろうけれど、彼の場合、そこを抜け出すというよりは、最初から「同時に、そこに存在していない」そんな感じなんだよなー。

過剰な気遣い、過敏な態度、そういったものが閉塞感を作る大元のひとつとなっているのは間違いない。それらが「人との和」を維持する大切な役割を果たしてきた面も当然あるけれど、今となっては、その罪のほうがはるかに大きいよな。閉塞ワールドを抜け出すヒントに、横尾さんのような在り方(気持ちの出し方)があると思う。隣の人間を誘う必要はない。自分一人が、その一歩を踏めばいいのだ。


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はえともみ

Author:はえともみ
 
万の風になって、生きる。

ちちんぷいぷい~。
(HSPの自覚あり)
「うつと仲良く! ひきこもりだっていいじゃない」と
開き直って生きてたら
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→ 近年は、老母の観察メモの
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