FC2ブログ

木魚

お昼からD寺へ。日曜参禅である。説法に参加すると、この数ヶ月お見かけしておらず(←わたしがD寺への足が遠くなりがちだから?)、時期が来て下山されたのかとも思っていた兄さんが前檀に立っておられた。あいかわらずの、ひょひょうとした表情の、マイペース説法がおもしろかったわい。特に「へぇ」と思ったのは、木魚の話。木魚って、日本で生まれたんだってね。インドにも中国にもないんだってね。それは「お経の調子を整える」ための道具ではなく、そもそもは「眠くならないようにする」ための道具なんだとか。(なんで「木魚=眠くならん」のかよく分からんだが)。曹洞宗では200年ほど前から使われ始めたらしい。たいがいの魚は昼も夜も問わず目を開けているから…、そんな理由で「魚」の型らしいな。話の流れで、D寺にある木魚鼓の話にもなったが、あの魚は三つの玉をくわえているのだとか。貪嗔癡(とんじち)、すなわち、貪り、怒り、不平不満を、くわえていると。ふーむ。

もとは誰の言葉か知らないが、「祖に会ったら祖を殺せ。仏に会ったら仏を殺せ」との表現が禅宗にはあると、ものの本で読んだことがある。昨年終わりより、宗教というものにクヨクヨ、クヨクヨしてきたわたしだが、明確な言葉にはならずとも部分的な回答はだいぶ前より持っておる。ひとまず、お経。「なんでお経というものがあるんや?」「お経にひれ伏すような精神状態の坊さんや信者に違和感だぜ」の思いは、いまだにあるが、(一昔前にブームとなった「般若心経」も、「有り難い」が前提となり、なぜ有り難いのかを知ろうともしない、ときにお経の中身を理解しようとしてもそれは学問的な理解にとどまり満足するという、ともかく信心なき信仰心のようなものが、わたしには違和感なのだ)、今はひとまずの自分の立ち位置を描くことができる。それはね、一言でいうと「わからん」。これに尽きる。ほほほ~っ。わからんけど、わからんからこそ、それに寄り添っていれば、ぽぉっと見えるときがくるかもしれない。だから機会に恵まれ、自分もその気になったときは、あれこれごちゃごちゃ考えず、そこに身を置いて(すなわち読経に触れて)みるもの悪くはなかろうと。

(仏教との浅いながらも意識的な出会いは、まだ一年ほどだが、「お経は意味がわからんからいいのだ。あれは理解をするものではなく、耳で味わうものなのだ」との、数々の先人の教えを、わたしは当初頭っから鵜呑みにしていた。たぶん、それは「頭で考えるな」を指しており、「お経を唱える=自分を忘れる」が肝心の意味であろうと解釈をして。しかし、しかし。やがて、お経を崇めるのは人為的なものへの帰依なのではないかとの反発心が生まれたのだな)。

うまくいえないが、わたしは「宗教を解体しようとした」親鸞にも、今のところ、寄り添えない。また、禅寺の坊主たちが崇拝する始祖たる方たちにも、寄り添えない。(そもそもどんな方なのかよく知らんし)。今、信じられるのは、目には見えないものと、目には見えないところにいる自分なのだろう。

コメントの投稿

非公開コメント

背伸びせず、ゆるゆると日常生活などをつづります

はえともみ

Author:はえともみ
 
万の風になって、生きる。

ちちんぷいぷい~。
(HSPの自覚あり)
「うつと仲良く! ひきこもりだっていいじゃない」と
開き直って生きてたら
元気になってきました。

→ 近年は、老母の観察メモの
(&それに伴う自身の変化など)
色合いが濃くなっております。
・・・ま、長い人生の一コマですな。

徒然な日々も、留まることはない。
すべてがいとおしい。だから書く?

最新記事
過去ログ

2020年 07月 【16件】
2020年 06月 【53件】
2020年 05月 【62件】
2020年 04月 【66件】
2020年 03月 【56件】
2020年 02月 【28件】
2020年 01月 【90件】
2019年 12月 【66件】
2019年 11月 【68件】
2019年 10月 【74件】
2019年 09月 【50件】
2019年 08月 【95件】
2019年 07月 【59件】
2019年 06月 【100件】
2019年 05月 【76件】
2019年 04月 【67件】
2019年 03月 【74件】
2019年 02月 【55件】
2019年 01月 【70件】
2018年 12月 【57件】
2018年 11月 【73件】
2018年 10月 【63件】
2018年 09月 【76件】
2018年 08月 【54件】
2018年 07月 【65件】
2018年 06月 【72件】
2018年 05月 【86件】
2018年 04月 【104件】
2018年 03月 【112件】
2018年 02月 【88件】
2018年 01月 【89件】
2017年 12月 【91件】
2017年 11月 【89件】
2017年 10月 【94件】
2017年 09月 【88件】
2017年 08月 【80件】
2017年 07月 【77件】
2017年 06月 【97件】
2017年 05月 【120件】
2017年 04月 【83件】
2017年 03月 【102件】
2017年 02月 【87件】
2017年 01月 【77件】
2016年 12月 【100件】
2016年 11月 【91件】
2016年 10月 【70件】
2016年 09月 【73件】
2016年 08月 【86件】
2016年 07月 【70件】
2016年 06月 【63件】
2016年 05月 【70件】
2016年 04月 【74件】
2016年 03月 【64件】
2016年 02月 【44件】
2016年 01月 【57件】
2015年 12月 【64件】
2015年 11月 【68件】
2015年 10月 【74件】
2015年 09月 【71件】
2015年 08月 【66件】
2015年 07月 【71件】
2015年 06月 【65件】
2015年 05月 【74件】
2015年 04月 【68件】
2015年 03月 【56件】
2015年 02月 【63件】
2015年 01月 【56件】
2014年 12月 【52件】
2014年 11月 【50件】
2014年 10月 【41件】
2014年 09月 【40件】
2014年 08月 【38件】
2014年 07月 【36件】
2014年 06月 【32件】
2014年 05月 【32件】
2014年 04月 【31件】
2014年 03月 【40件】
2014年 02月 【35件】
2014年 01月 【27件】
2013年 12月 【48件】
2013年 11月 【79件】
2013年 10月 【57件】
2013年 09月 【28件】
2013年 08月 【28件】
2013年 07月 【33件】
2013年 06月 【46件】
2013年 05月 【25件】
2013年 04月 【26件】
2013年 03月 【59件】
2013年 02月 【85件】
2013年 01月 【73件】
2012年 12月 【34件】
2012年 11月 【59件】
2012年 10月 【50件】
2012年 09月 【43件】
2012年 08月 【22件】
2012年 07月 【23件】
2012年 06月 【21件】
2012年 05月 【17件】
2012年 04月 【27件】
2012年 03月 【4件】
2012年 02月 【10件】
2012年 01月 【11件】
2011年 12月 【14件】
2011年 11月 【10件】
2011年 10月 【34件】
2011年 09月 【2件】
2011年 08月 【4件】
2011年 07月 【2件】
2011年 02月 【2件】
2011年 01月 【1件】
2010年 11月 【50件】
2010年 10月 【16件】
2010年 09月 【38件】
2010年 08月 【40件】
2010年 07月 【30件】
2010年 05月 【22件】
2010年 04月 【20件】
2010年 03月 【12件】
2010年 02月 【45件】
2010年 01月 【16件】
2009年 12月 【31件】
2009年 11月 【15件】
2009年 10月 【14件】
2009年 09月 【45件】
2009年 08月 【28件】
2009年 07月 【37件】
2009年 06月 【27件】
2009年 05月 【29件】
2009年 04月 【38件】
2009年 03月 【33件】
2009年 02月 【42件】
2009年 01月 【39件】
2008年 12月 【37件】
2008年 11月 【35件】
2008年 10月 【41件】
2008年 09月 【35件】
2008年 08月 【32件】
2008年 07月 【33件】
2008年 06月 【29件】
2008年 05月 【25件】
2008年 04月 【30件】
2008年 03月 【31件】
2008年 02月 【28件】
2008年 01月 【32件】
2007年 12月 【33件】
2007年 11月 【38件】
2007年 10月 【33件】
2007年 09月 【46件】
2007年 08月 【36件】
2007年 07月 【47件】
2007年 06月 【33件】
2007年 05月 【57件】
2007年 04月 【52件】
2007年 03月 【49件】
2007年 02月 【69件】
2007年 01月 【8件】

リンク