ともみ@ピクニック

7月24日

朝の4時半より「朝食の用意」「お客さんの部屋の諸々」「各所の掃除」などをマッハで済ませ、10時前、ふふー、(ここに来てから)初めての山歩き。行きは木道をてくてく。わたすげがいっぱい咲いている。通称「餓鬼の田」も、うわぁ、出来ている。(餓鬼の田…大きな水溜まりに稲のような草が生えたもの)。途中からは「鎖場」と呼ばれる岩場を歩く。これが思ったよりもけっこう危なっかしく、そして距離があり、びっくり。道中、一緒に行ったスタッフ仲間のNちゃんは無線の係。わたしはデジカメ撮影を担当。折り返し地点でお弁当を食べて、帰りはコースを変え、旧道をてくてく。うんうん、こ~ゆ~道を歩きたかったんだ!と思いつつ、しかし、これは「仕事の一貫」ということで(今年のアルバイトは全員が新入り。交代で歩いてみることに)、休憩らしき休憩もとらず(30~40分に一度ほど水を立ち飲み)ひたすら歩く。近くで鳥が鳴き、いくらかの手入れをされた山の草木が目に気持ちいい。ときおり見えるバス道路が、だんだんと遠くなってゆく。途中からは霧に包まれて距離感を掴みづらくなったけれど、15時前には山荘に戻り、シャワー浴びたのち
、仕事に戻る。

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7月23日

足の親指が一週間ほど前から、しびれている。まったくもって原因不明。◆ひどかった手荒れは先の初めての休暇のあと、ずんずんと落ちついてきて(それでも平生よりは荒れている)、「ほほ~。聞いていた通り、皮膚も環境に順応するんだな」と思っておった。が、最近また手荒れが進み、何にもないのにいきなり指から出血が。せっせとオリーブオイルを手に塗ろう。(普通のハンドクリームは台所仕事をするのにまずいが、オリーブオイルならば、すぐに肌に浸透するし、万一食材などに触れてもOK)。◆前に書いたかもししれないが、ここに来てから、みょ~に爪の伸びが遅い。(はたして爪の成長が遅いのか、それとも伸びる先から労働により爪が削れているのか?)。また短い爪がパキパキ割れる。なので、日常的に「爪を切る」という行為をすっかり忘れている。(今、思い出した)。

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7月22日

初めて(?)寝坊。4時半位のつもりで、トイレに行ったあと、「よ~し、もうひと眠りしてやるぞ~っ」と、布団に戻ったら、なにか、胸騒ぎ。時計を確認したら、仕事開始の5時半直前であった。ふー、アブない。顔も洗わず、仕事場に直行。(昨日、ケイタイの目覚ましをセットし忘れたのか?)。あたまが皆既脳食になっている~ぅ。

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7月21日

お風呂で鏡をのぞいたら、口が「へ」の字になっている。に~いっと笑ってみても、すぐに口角がさがる。これまでの人生、「唇を噛む」という実際の行為はほとんどなくやって来たが(心情的に唇を噛み締めることは、40年も生きてきたのだから、当然何度もありまする)、今はしょっちゅう、気付くと、唇を噛み締めている。う~ん、これが「へ」の字の原因かいな? まあ、自分では、ウソをついてでも、多くの時間を笑顔で過ごしているつもりなんだけど。

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7月20日

「昆布でしめたお刺身(=当地ではコブじめと呼んでいる)」は、山にもっていくのにいい、と聞き、へぇ~、なるほど~と思った。まず、長持ちする。(持ち歩いてもOK)。酒飲みのつまみになる。(これは得点高いな。山でナマモノは貴重品)。ダシをとれる。(刺身を包んである昆布をお湯で煮出すのだ)。ところで、なかみを食べたあとの「蜜柑の皮」がポケットから出てきて、山での遭難餓死を免れた。という人がいる。ほんまかいな。ま、山では、ぽいぽいモノを捨てるなという教訓だな。

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7月19日

毎日、息がヘン。ここに来て以来、仕事中、これまでしていなかった呼吸法をとっている自分を、しばしば発見。まあ、深呼吸の仲間のような息である。あまりにも理不尽なことが多く(※)、たぶん、無意識にストレスを逃そうとする、自己対策なのだろう。今日も、絶えず「苦しいぞ~」との言葉をのみこんでいる何者かの存在を、胸のあたりに感じていた。

※理不尽なことは山ほどあるが……。一言でいえば、「気持ちの大雑把な人」が多い、ということなのだろう。みんながてんでバラバラのマイペース。ま、それでも集団生活なのだから、いく分もの気遣いを各自がしているとは思うけれど、一般的な会社員生活とは比べようもないくらい、ここではみんなの“我”の露出が高い。(わたしだって、他人の目にはどう映っているか、わからない)。「団体生活なのだから、仕方ない」というのもあると思うが、家族経営独特の空気の流れも、そこには確実にある。ふー。色々書くとまずいだろうから、この辺はお口にチャック。

しかしなぁ、大切にしているお客さんにコーヒーを出すとき、カップの外側にタラ~ッとコーヒー染みがついているのを「拭きとろう」としたら、ら、ら、ら、「タダの(お金をもらっていない)コーヒーだから、拭かなくていい~!」と怒られるのはどういうこと? そのときは、ほかに急ぎの仕事があったわけじゃない。「拭く」のなんてほんの数秒だよ。このコーヒーを飲むのは、超々ビップ待遇のお客さんだよ。タイミング変われば、従業員の飲食物でも「見栄えよく盛り付けましょう」と言っているのに、機嫌によって、汚れたコーヒーカップをお客さんに出していいって、ほんと、どういうこと?

今書いたコーヒーカップの話はほんの一例である。日々、心臓が萎縮するほど、怒られている。大声で怒られるのが続くと、その時間が過ぎ去っても、胸が固まっているというか、目には見えないシコリができるというか、ずう~っしりと、重量級の淀んだものが胸のあたりに居座っている。そーゆー感覚がつきまとう。

でもねぇ。ちょっとずつ気づいても来たのだ。まず前提として「怒っているご本人も、そ~いう自分は好きじゃない」に違いない。感情に支配されたヒステリーは出来るなら避けたい(と思っていると推測)。けれど、その人にはその人なりの生きる試練というか、感情をコントロール出来ない苦しみをもっているのだろう(まったくもっての推測)。

わたしは、わたし。わたしがわたしの感情を「正義」にして、ただ黙々とわたしの苦痛に溺れているは、ある意味、簡単だ。

今、わたしがこの環境にいるのは、わたしの感情に「溺れる」ためじゃなく、「何か」を学ぶためなのではないか?(←こういう話を言葉として発展させると、どっかの幸せ謳うオメデタ教のヒトのようだなあ。おほほ)。

ともかく、わたしだって未々とても未熟で、だからこそ、他者との交わりに「苦しい」という感覚が生じるのだろう。

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7月18日

「ひまわりが一本、咲きました」と母から電話。(ケイタイの留守番電話に入っていた)。

このアルバイトが決まってからひと月以上、母にはバイトのことを言い出せずにいた。しかしいつかは言わねばならず、折りを見て話したのは、ふたつき半ほど前だったか。

「半年も見捨てられるの…」と、ひと晩開けた母は言ったが、あれは半分冗談の、半分本気だったのだろう。外でアルバイトをするくらいなら、お小遣いをあげるから、そばにいて欲しい、それが母の本音のようだ。

ふー。

ふー。

ふー。

本日より、山の夏時間が始まった。

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7月17日

超長時間労働の超低賃金労働はなんとか心のもってゆきようがある!としよう。しか~し、ニンゲン関係のストレスは、ひたすら積もるばかり。積もったストレスを払う方法をいまだ見つけられず。◆感情(ストレス)なんて、まぼろし。そもそも存在しようがないのさぁぁ。仮に「ある」と思ったら、すうっと身体から横切らせればいいぃのさぁぁ。◆な、な、な~んて……。実践はムズカシイねぇ。毎日、霧のなか。天気はどよん、気持ちはとほほ~。

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7月15日

◆自分の埃は見えないのに、他人の塵はよく見える。ヒトはおうおうそんな生きものだ。しみじみ噛み締める日々である。◆ケチョンケチョンに怒られる毎日。自分をこんなに否定されたことのないほど。◆しかしなあ、(心の中で)愚直るのはカンタンだ。愚直れば、それはそこ(自分の心の中)だけに通用する「正義」になる。

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7月16日

久しぶりに青空の朝。◆たけのことりは薮のなか。急斜面。尻もちつくのは、かわいいもの。うしろでんぐり返しなんてのも、ありだとか。(ま、でんぐり返しできるだけの浅い密集度に限るわけだが)。完全防備の服装していても、手首足首キズだらけ。今日は「すすたけ」の先に目を突き刺す寸前(かすった程度で、目は充血だけで済んだ)。このたけのことりは天候などお構い無しに毎日強行されるので(大雨注意報が出たり、天候のため山道が通行止めになっていても!)、泥んこどろどろまみれは、おなじみの姿なのだ。まるでベトナム兵士の気分である。◆ちょびっとかじったあと。そこらたじゅうに食べちらかしたあと。剥いた皮をきれいに山盛りお片付け。これ、うさぎ、くま、さるが、「すすたけ」を食べたあとの様子。(わたしは話でしか聞いたことがないけれど、確かに薮のなかに入ると、ケモノくさい場所がある)。

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7月15日

下界は35℃を超える真夏日だったらしい。梅雨といえど、すでに夏なのですなぁ。ここにいると、まこと、暑さ知らずの日々。ときどき暑いとき、それは台所の火のせいだったり、人の熱だったり。いまだ、たまに薄手セーターを着たりの、山生活である。

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7月14日

今日が何月何日何曜日なのかまったく分からぬまま、カレンダーが過ぎてゆく。「山で働く」ことへの憧れなんて、はるか彼方に消えてしまった。外の景色を楽しむ時間もなく、ただただ労働の日々である。▼(下界の2倍の労働時間、いやらしいことをいうと、給料は都会で働く一日分もない。……。お金なんて二の次だぜ!と思っていたが、なんだか、トホホ~)。▼昨日の映画、印象に残ったひとつ~。(主題からはややズレる→)下っぱ山岳ガイドたちが「待遇の悪い仕事だなぁ」ってな内容を仲間うちでボヤくシーンがあるのだけど、次第に彼らは、待遇などをぐぢぐぢ問わず、山の男としてやるべき仕事をもくもくとこなすようになる。▼そうだ、そうなのだ。わたくしは、映画を観ながら(本筋とはズレたところで)納得したのだった。「山のアルバイト」をやると決めたのだから、待遇悪いとかなんとか文句を云わず、報酬が安かろうが高かろうが、労働時間が長かろうが短かろうが、いずれの労働にも心の中で差別をつけず、静かに、淡々と、やるべきことをやるのみ。なのだなあ。

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7月13日

業務上の必要があり、一日休みをとって、映画『T』を見にいく。スバラシイ映画。なのだろうが、前評判が「耳に大タコ」過ぎて…。また、一度見ただけでは、万人の語る感想(CGを一切使わず、ここまでやるなんて~感動!ってな)に追随する程度で、おのれの胸にキュ~ンと響くものは、残念ながら見あたらなかった。ま、香川さんは素敵であったが。▼休みをとって~の訳であるが、映画館への道中は、山荘のヒトに車で送り迎えしてもらう。プライベートな時間は正真正銘、映画の上映中だけ。山に戻ってからは、また夜まで仕事(無論、賃金は発生せず。ちなみに映画代も自腹である)。「せめて、下界におりたのだから、ひとりになって、ぼっ~とするひとときをもちたい」と思っていたが、叶わず。ま、朝のデザートと、昼の回転寿司をご馳走になったので、今日は今日で好し!としよう。

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7月13日

業務用の必要があり、一日休みをとって、映画『T』を見にいく。スバラシイ映画。なのだろうが、前評判が「耳に大タコ」過ぎて…。また、一度見ただけでは、万人の語る感想(CGを一切使わず、ここまでやるなんて~感動!ってな)に追随する程度で、おのれの胸にキュ~ンと響くものは、残念ながら見あたらなかった。ま、香川さんは素敵であったが。▼休みをとって~の訳であるが、映画館への道中は、山荘のヒトに車で送り迎えしてもらう。プライベートな時間はまこと映画の上映中だけ~。山に戻ってからは、また夜まで仕事~(無論、賃金はゼロ~)。「せめて、下界におりたのだから、ひとりになって、ぼっ~とするひとときをもちたい」と思っていたが、叶わず~。ま、朝のデザートと、昼の回転寿司をご馳走になったので、今日は今日で好し!としよう。

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7月12日

●24時間、気持ちの逃げ場のない団体生活。はぁ、はぁ、ふう。
●「失敗を報告しやすい上司」は、上司の鏡と云われるけれど、いつでもどこでも怒鳴りつけられていると、部下は「報告」どころか、失敗を隠そうとか、もっといえば、他のヒトが怒鳴りつけられているとき、「ああ、自分じゃなくて良かった」と、イヤ~な毒雲がわいてくる。そして本来の仕事よりも、「怒られまい。怒られまい」と気を遣う方向に神経がゆく。
●こんな毎日を送っていると、寿命が縮まるなぁ。シーズン中に(アルバイトの)スタッフ全員が下山する年があったと聞く。わかりマス。わかりマス。わたしが下山せずにココにいるのは、単に「秋まで働く」と発言した自分自身への見栄なのだ。
●今月になり、急に愚直ブログが増えたように思われるだろうが、ただ無言で辛抱するのに堪えられなくなった、というだけだ。(まだまだ修行が足りません)。「働くのや~めた」と下山する勇気がないならば、もっと前向きにココロの姿勢を立てたいのぉ。

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